「会社の本を出したいが、何から始めればよいか分からない」——費用はいくらか、期間はどれくらいか、依頼先をどう選ぶか。本記事では、AIが原稿を書き、プロ編集者が仕上げる「AIを活用した企業出版」の全体像を解説します。
この記事で分かること:
- 企業出版の定義と、自費出版・商業出版との違い
- 費用の考え方と、公開されている他社プランとの正しい比べ方
- AIを活用した書籍制作の進め方と、期間の目安
企業出版とは?自費出版・商業出版との違い
企業出版とは、企業が主体となって書籍を企画・制作・出版する方式です。書籍を通じて専門性や人となりを伝え、営業・採用・ブランディングに活用することを目的とします。
書籍出版には大きく3つの方式があり、主体と目的が異なります。
| 項目 | 企業出版 | 自費出版 | 商業出版 |
|---|---|---|---|
| 主体 | 企業 | 個人 | 出版社 |
| 費用負担 | 企業 | 個人 | 出版社 |
| 主な目的 | 営業・採用・ブランディング | 自己実現・記録 | 売上・利益 |
| 内容の決定権 | 企業 | 著者(個人) | 出版社 |
企業出版の特徴は、企業が主体となり、ビジネス上の目的に合わせて内容を設計できる点にあります。商業出版は出版社が費用を負担する代わりに、企画の決定権は出版社にあります。「費用を払えば商業出版できる」わけではない点に注意してください。
企業出版が営業・採用に効く理由
書籍は、広告では伝えきれない専門性と考え方を、時間をかけて読み手に届けられるメディアです。
- 営業:商談や展示会で書籍を手渡すことで、専門性を形にして示せます。Webサイトや名刺では伝わりにくい知見の深さが伝わります。
- 採用:企業理念や仕事の進め方を書籍で伝えることで、面談前に相互理解が進み、ミスマッチを減らせます。
- ブランディング:専門テーマの書籍があること自体が、その分野に取り組んでいる証明になります。
当社でも展示会での書籍配布や、書籍を切り口にした広告を実施し、来場者との対話や商談のきっかけとして活用しています。ただし成果は出展条件・配布方法・運用によって変わるため、同じ結果をお約束するものではありません。
当社自身も、次の4冊を執筆・出版しています。
- AI検索最適化の教科書
- 生成AI時代の新卒キャリア戦略
- 生成AI時代のオウンドメディア立上げの教科書
- 生成AI時代のスカウト採用の教科書
費用の考え方と、他社プランとの比べ方
当社のAI書籍出版代行は**80万円〜(税抜・表紙デザインを含む)**です。原稿の分量、図表の点数、確認の進め方、印刷部数によって変わります。
費用を比べるときは、金額よりも含まれる工程を先に見てください。たとえば鳥影社が公開している企業出版プランは、四六判200ページ・2,000部までで300万円(税別)からとされています。この金額にはカバーデザイン、宣伝コンセプト、キャッチコピー、プロ編集者による校正・編集、印刷・製本に加えて、書店流通・書店営業・倉庫代が含まれます。一方で、ライターによる執筆や撮影は別途のオプションと記載されています。
当社の80万円〜には書店流通・書店営業・倉庫代は含まれません。Amazon Kindleでの出版と、必要に応じた少部数の印刷・製本が中心です。つまり両者は「同じものの値段違い」ではなく、目的と流通が異なるサービスです。
判断の軸はシンプルです。
- 全国の書店に並べたい → 書店流通を含むプランが必要
- 商談・展示会・採用の場で手渡し、Amazonでも見つかる状態にしたい → Kindle+少部数印刷で足りる
制作の進め方:5つの工程
当社では次の5工程で進めます。
1. ヒアリング・企画設計
テーマ・読者・活用目的を整理し、章立てを提案します。ここで「誰に何を届けるか」が決まるため、最も重要な工程です。
2. AIを活用した執筆
ヒアリング内容と提供資料をもとに、生成AIで原稿を作成し、プロ編集者が品質を確認します。原稿執筆は最短1週間が目安です(内容・分量・ご確認の状況により異なります)。10万字を超える分量にも対応できます。
3. 図表・表紙デザイン
理解を助ける図表と、書籍の表紙を制作します。表紙デザインは基本料金に含まれます。
4. 入稿・Kindle出版
Amazonの電子書籍セルフ出版サービスKDP(Kindle Direct Publishing)への入稿を代行します。商業出版をご希望の場合は提携先の出版社をご紹介しますが、刊行を保証するものではありません。
5. 印刷・製本
展示会・商談・セミナーで配布する紙の書籍を、少部数から用意します。
期間の目安と、注意しておきたいこと
原稿執筆の目安は最短1週間です。ただしこれは「出版完了までが1週間」という意味ではありません。原稿確定後も、図表・表紙の制作、校正、入稿手続きに期間を要します。全体のスケジュールは分量とご確認の進み方で変わるため、企画のご相談時にご案内します。
出版にあたって、事前に知っておいていただきたい点が2つあります。
1. AIで書いたことはAmazonへの申告が必要です。 KDPでは、AIが生成したテキスト・画像・翻訳を含む本を出版・再出版する際、その旨を申告することが求められています。人が書いた原稿をAIで推敲した「AI支援」は申告不要とされていますが、当社の支援は生成AIが原稿を作成するため、AI生成コンテンツとして申告する前提で進めます。これは出版を妨げるものではなく、所定の手続きです。
2. 印税70%には条件があります。 Kindleのロイヤリティは35%と70%の2種類です。日本で70%を選ぶには、KDPセレクトへの登録と、希望小売価格を250円〜1,650円に設定することが必要です。KDPセレクトは90日間の登録期間中、電子版をKindleストアの独占販売とするプログラムで、紙の書籍や音声版は他で販売できます。70%を選んだ場合は配信コストも差し引かれます。35%の場合は99円〜20,000円と価格の幅が広く、独占の条件もありません。
まとめ
- 企業出版は、企業が主体となって書籍を制作し、営業・採用・ブランディングに活用する方式です。商業出版とは企画の決定権と費用負担が異なります。
- 当社のAI書籍出版代行は80万円〜(税抜・表紙デザインを含む)。書店流通を含む他社プランとは含まれる工程が異なるため、金額ではなく必要な流通と制作範囲で選んでください。
- 原稿執筆は最短1週間が目安です。出版完了までの期間や、売上・引用などの成果を保証するものではありません。
- Kindle出版ではAI生成コンテンツの申告が必要で、印税70%にはKDPセレクト登録と価格の条件があります。
書籍の企画段階からご相談いただけます。「何をテーマにするか」「誰に届けるか」の壁打ちからお手伝いします。
参考情報
- 鳥影社 企業出版のご案内(2026-09-17確認)— 四六判200ページ・2,000部までで300万円(税別)から。書店流通・書店営業・倉庫代を含み、ライター執筆・撮影は別途オプション。
- Amazon KDP ヘルプ:ロイヤリティ(2026-09-17確認)— 35%と70%の選択肢、日本での70%適用条件、配信コストの差し引き。
- Amazon KDP ヘルプ:電子書籍の希望小売価格の要件(2026-09-17確認)— 日本での70%は250円〜1,650円、35%は99円〜20,000円。
- Amazon KDP ヘルプ:KDP セレクト(2026-09-17確認)— 90日間の登録期間と電子版の独占条件。
- Amazon KDP ヘルプ:AI 生成コンテンツ(2026-09-17確認)— AI生成コンテンツの申告義務と、AI支援との区別。