本ができあがっても、知らせなければ誰にも届きません。告知は一度に全チャネルへ同じ内容を流すものではなく、相手ごとに使うチャネルとタイミングを変えるものです。 社員、取引先、求職者では、知りたい情報も、知るべきタイミングも違います。

「出版したことをどう知らせれば営業や採用につながるか分からない」という悩みの多くは、チャネルを一つに絞りすぎているか、順番を考えずに一斉に発信していることが原因です。本記事では、SNS・メルマガ・名刺という具体的なチャネルごとに、使い分け方を整理します。

この記事で分かること:

  • 社内・取引先・SNSでの告知を、誰にどの順番で行うか
  • メルマガ・名刺という日常的な接点に告知を組み込む方法
  • 一度きりで終わらせない告知の続け方

告知の順番を決める

告知で失敗しやすいのは、社外への発信が先に広まり、社員が後から知る状態です。これは避けてください。

順番 対象 目的
1 社員 出版の事実と経緯を共有し、社員自身が説明できる状態にする
2 主要な取引先・関係者 発売前に個別で伝え、関係性への配慮を示す
3 一般の取引先・見込み客 メルマガやSNSでまとめて告知する
4 求職者・社会全体 採用ページやSNSでの継続的な発信につなげる

発売の数日前に社内周知を済ませておくと、社員が取引先から聞かれたときに戸惑わずに答えられます。社内が「知らなかった」状態のまま社外に広まることが、一番避けたい失敗です。

チャネルごとに、告知を出す時期の目安も変わります。

チャネル 告知の時期の目安 理由
社内周知 発売の3〜7日前 社員が説明できる状態を先に作るため
主要な取引先への個別連絡 発売の1〜2週間前 関係性への配慮として、一般公開より先に伝える
SNS(会社アカウント) 発売日当日 事実の告知として、発売のタイミングに合わせる
メルマガ 発売から数日〜1週間後 在庫や購入導線が整ってから送るほうが反応につながりやすい

この目安はあくまで一般的な順序で、御社の取引先の数や関係性の深さによって前後します。重要なのは日数そのものより、社内→主要取引先→一般公開という順番を崩さないことです。

社内への告知

社内向けの告知は、単なる連絡で終わらせず、社員が営業や採用の場で使える情報を添えることがポイントです。

  • 朝礼・全社ミーティングでの共有(出版の目的、どんな内容かを一言で説明できる形にする)
  • 社内報・社内チャットでの告知(本の一部の抜粋や、表紙画像を添える)
  • 営業・人事部門への個別説明(商談・面接でどう触れてよいかを伝える)

営業や人事が使う場面を意識するなら、「本のどこを、どんな場面で紹介すればよいか」まで一緒に伝えておくと、社内周知が実際の活用につながりやすくなります。

取引先への告知

取引先には、関係の深さに応じて伝え方を変えます。

関係性 伝え方
特に関係の深い取引先 発売前に個別で連絡し、著者用コピーを手渡しか郵送する
定期的にやり取りのある取引先 メルマガでの告知に加えて、次回の商談時に一言添える
面識のない見込み客 メルマガ・SNSでの告知のみで自然に触れてもらう

個別連絡が必要な相手を一律のメルマガだけで済ませると、関係性への配慮が伝わりません。手間はかかりますが、深い関係の相手ほど個別の一言を優先してください。

メルマガでの告知

既存の配信リストがあるなら、メルマガは最も確実に届くチャネルです。件名で出版の事実を明確にし、本文では「なぜ書いたか」を一言添えると、単なる告知以上の反応が得られやすくなります。

配信のタイミングは、発売日当日よりも、発売から数日後で在庫や購入導線が整ってからのほうが、実際の購入や問い合わせにつながりやすい傾向があります。発売直後は社内外の反応を見る期間と割り切り、メルマガは少し落ち着いてから送るという判断もあります。

SNSでの告知

SNSは会社アカウントと経営者・社員の個人アカウントで、役割を分けて使うと効果的です。

  • 会社アカウント:出版の事実を淡々と告知する。書名・発売日・購入先へのリンクを明確にする
  • 経営者・社員の個人アカウント:出版に至った経緯や、書きながら考えたことなど、会社アカウントでは書きにくい個人的な視点を添える

会社アカウントだけの告知は事実の伝達に留まりやすく、個人アカウントだけの発信は届く範囲が個人のフォロワーに限られます。両方を組み合わせることで、事実としての告知と、共感を呼ぶ発信の両方が成立します。

なお、出版のニュースをより広く発信する手段として、プレスリリースの配信という選択肢もあります。配信サービスの料金や到達件数は事業者によって幅があるため、具体的な数値はここでは扱いません。検討する場合は、複数の配信サービスの公式情報を比較した上で判断してください。プレスリリースは書き方や配信のタイミングにも工夫が要る、独立した検討項目です。SNS・メルマガ・名刺のように日常的な接点で完結する告知とは性質が異なる点を踏まえ、実施するかどうかも含めて別途判断することをおすすめします。

名刺への反映

名刺は、告知というより「日常的に本の存在を伝え続ける」役割を担います。

  • 肩書きの下や裏面に、書名と二次元コードを入れる
  • 二次元コードの遷移先は、購入ページか、本の紹介ページのどちらか分かりやすいほうにする
  • 名刺の面積は限られるため、本の魅力を語る文章までは入れず、存在を伝えることに絞る

名刺は入れ替えのタイミングが決まっているため、発売前に間に合わせるには、印刷の発注スケジュールを本の発売日から逆算しておく必要があります。ここは工数として見落とされやすい点です。すでに大量に刷ってある名刺を使い切るまで待つか、発売に合わせて刷り直すかも、在庫と発売日の兼ね合いで判断してください。

一度きりで終わらせない

告知の多くは発売直後に集中し、その後は自然消滅しがちです。しかし、本の価値は発売後も続きます。展示会やセミナーでの配布に合わせて再度SNSで触れる、採用ページに本の紹介を常設するなど、発売時の告知とは別に、継続的に触れる機会を作っておくことをおすすめします。展示会での配布設計については展示会ノベルティに「AIで書く会社の本」|対話につながる書籍配布の設計、採用への活かし方はAIで書く採用ブランディングの一冊|候補者に伝わる会社の本の作り方で扱っています。

当社が担う範囲・御社にお願いすること

当社が担うのは、原稿の執筆・編集とAmazon KDPへの入稿代行までです。告知文の下書きについてはご相談いただけますが、社内外への実際の配信作業、既存の取引先リストやメルマガ配信システムの運用、SNSアカウントの投稿は御社にお願いしています。告知の文面に本の内容を正確に反映させたい場合は、原稿の該当箇所を参照しながら一緒に整えることも可能です。**基本料金80万円〜(税抜・表紙デザインを含む)**の範囲は制作から入稿までで、発売後の告知・営業活動は別工程という位置づけです。営業・採用への活かし方全般は出版マーケティングとは?AIで書く会社の本を営業・採用に活かす方法で扱っています。

まとめ

  • 告知は社内を最初にし、社外への発信が先に広まらないようにします。
  • 取引先は関係性の深さで個別連絡とメルマガを使い分けます。
  • SNSは会社アカウントと個人アカウントで役割を分けると届く範囲が広がります。
  • 名刺は日常的に本の存在を伝える手段で、印刷の発注を発売日から逆算しておきます。
  • 発売直後の告知で終わらせず、展示会や採用ページなど継続的に触れる機会を作ります。

社員数や取引先の規模によって、力を入れるべきチャネルは変わります。どのチャネルにどう力を配分すべきか、御社の営業・採用の状況に合わせてご相談いただけます。

AI書籍出版代行に相談する