会社の本を作ると決めたあと、最初に迷うのが判型です。文庫サイズにするのか、ビジネス書でよく見る大きさにするのか、資料集のように大きくするのか。判型は見た目の好みだけでなく、印刷費とページ数にも直接影響します。

結論から言うと、文章中心で手渡し用途が中心なら四六判、図表や資料性を重視するならA5判が基本の選び方です。本記事では、それぞれが向く場面と、判型が費用に影響する仕組みを整理します。

この記事で分かること:

  • 四六判・A5判・B5判、それぞれが向く場面
  • KDPで選べる判型の一覧とページ数の上限
  • 判型がページ数と印刷コストにどう影響するか

判型で変わる3つのこと

判型を決めるとは、単にサイズを選ぶことではありません。次の3つが連動して決まります。

決まること 内容
手に取ったときの印象 小さい判型は「読み物」、大きい判型は「資料」の印象になる
1ページに入る文字量 判型が大きいほど1ページの文字量が増え、同じ原稿でもページ数が減る
印刷コスト ページ数と用紙面積の両方が変わるため、判型単体では単純比較できない

判型は表紙デザインより先に決める必要があります。 表紙の背幅はページ数から計算するため、判型とページ数が確定しないと表紙データが作れません。判型を決めずに執筆や図表制作を進めると、後から1ページあたりの文字量や図表のサイズを合わせ直す手戻りが発生しやすくなります。

四六判とA5判、それぞれが向く場面

Amazon KDPのペーパーバックで選べる主な判型のうち、会社の本でよく使われるのは次の2つです。

判型 サイズ(幅×高さ) 向く場面
四六判 12.7 × 18.8 cm 経営者の考えを綴る読み物、鞄に入れて渡す本
A5判 14.8 × 21.0 cm 図表・写真を大きく見せたい本、社史や事例集などの資料性が高い本

四六判は書店で見かける一般的な単行本と同じ大きさで、手に取りやすく、文章を読ませる本に向いています。A5判はひと回り大きく、図表を本文と同じページに大きく配置できるため、レイアウトの自由度が上がります。

判断に迷ったら、「読んでもらう本」か「見てもらう本」かで考えてください。 経営理念や経験談を語る本は四六判、事例やデータを見せる本はA5判に寄せる会社が多い傾向にあります。

KDPで選べる判型とページ数

Amazon.co.jp向けにKDPが提供している主な判型は次のとおりです(幅×高さ)。

サイズ 一般的な呼び方
10.5 × 17.3 cm 小型
12.7 × 18.8 cm 四六判
12.8 × 18.2 cm 小型
14.8 × 21.0 cm A5判
15.2 × 22.7 cm 大きめの単行本
18.2 × 25.7 cm B5判
21.0 × 29.7 cm A4判

ページ数は多くの判型で24〜828ページの範囲です。用紙(白/クリーム色/ざら紙)とインク(モノクロ/カラー)の組み合わせによって、対応するページ数の範囲は変わります。写真や図版が多いカラー印刷の本は、ページ数の上限がモノクロより狭くなる組み合わせがあるため、分量が多い企画では早めに確認してください。

なお、B5判やA4判は資料集や写真集に向きますが、判型が大きいほど鞄に入れて配りづらくなります。展示会での配布を考えている場合は、展示会ノベルティに「AIで書く会社の本」もあわせてご覧ください。持ち帰りやすさを優先するか、その場での見栄えを優先するかで、選ぶべき判型は変わります。

ページ数と印刷コストの関係

判型を変えると、同じ原稿でもページ数が変わります。ページ数が変わると印刷コストも変わります。Amazon.co.jpのモノクロ印刷(白/クリーム色の用紙)の印刷コストは次のとおりです。

ページ数 印刷コスト
24〜110ページ 1冊あたり422円
110〜828ページ 1冊あたり206円 + 1ページあたり2円

同じ4万字の原稿でも、A5判は1ページに入る文字量が多いため四六判よりページ数が少なくなりやすく、印刷コストが下がる方向に働きます。一方で、A5判は用紙面積が大きいため紙自体の単価は上がります。「A5判のほうが安い」「四六判のほうが安い」と一律には言えず、原稿量と組版が決まってから確認するしかありません。

目安として、同じ原稿を四六判で160ページに組んだ場合と、A5判で組んだ結果130ページに収まった場合を比べると、印刷コストはどちらも「206円+1ページあたり2円」の式に当てはまり、160ページなら206+2×160=526円、130ページなら206+2×130=466円です。ページ数の差がそのまま印刷コストの差になります。 ただし実際に何ページに収まるかは、文字の大きさ・行間・図表の量によって変わるため、組版を試作してから確認するのが確実です。印刷コストとロイヤリティの計算式は会社の本を紙でも出すにまとめています。

判型を途中で変えるとどうなるか

判型は、企画の初期に決めておかないと手戻りが発生します。よくあるつまずきは次の2つです。

  • 表紙を先に完成させてしまう。 背表紙の幅はページ数から計算するため、判型やページ数が動くと表紙データを作り直すことになります。
  • 原稿を書き終えてから判型を変える。 判型が変わると1ページの文字量が変わり、組版をやり直す必要が生じます。図表の配置もゼロから見直しになることがあります。

判型は、原稿の分量の見込みが立った時点、できれば構成案の段階で決めてください。表紙データの作り方は会社の本の表紙デザインで解説しています。

当社が引き受ける範囲

当社のAI書籍出版代行では、ヒアリングの内容から、読ませたい本か見せたい本かを踏まえて判型をご提案します。80万円〜(税抜・表紙デザインを含む) の中で、選んだ判型に合わせた表紙・図表デザインとAmazon KDPへの入稿代行までを対応します。

一方で、判型の最終決定は御社の判断です。展示会や商談での使い方が決まっている場合は、その用途もあわせてお聞かせください。判型ごとの費用の内訳は企業出版の費用は何にかかる?で解説しています。

AI書籍出版代行に相談する

まとめ

  • 判型は見た目だけでなく、1ページの文字量と印刷コストに直接影響します。
  • 読ませる本は四六判、見せる・資料として使う本はA5判が基本の選び方です。
  • KDPでは四六判・A5判・B5判など複数の判型から選べ、多くの判型でページ数は24〜828ページです。
  • 印刷コストは判型とページ数の組み合わせで決まるため、原稿量が固まってから確認してください。
  • 判型は表紙データより先に決める必要があり、途中変更は組版と表紙の作り直しにつながります。

判型に迷ったら、本の用途からご相談ください。

参考情報

  • Amazon KDP 印刷オプション(2026-09-19確認)— Amazon.co.jp向けに選べる判型の一覧(12.7×18.8cm、14.8×21.0cm、18.2×25.7cm、21.0×29.7cmなど)と、多くの判型で24〜828ページというページ数の範囲。
  • Amazon KDP ペーパーバックの印刷コスト(2026-09-19確認)— Amazon.co.jpのモノクロ印刷(白/クリーム色の用紙)は24〜110ページで1冊422円、110〜828ページで1冊206円+1ページ2円。

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